2010年 11月 04日
ベンジャロン焼工房へ*
諸事情の発生により急きょ予定変更。。。
ベンジャロン焼工房へ!
本当は工房に行くまでもいろいろ組み合わせようと思っていたのですが、折りたたみ市場とか
今回は急なこともあり、目的地へ直行。
有名なピンスワンのベンジャロン焼工房は、
水上マーケットで有名なアンパワーの近く、
水と緑が豊かな場所にありました。 バンコク市内中心部から車で1時間半くらいです。
ベンジャロン焼は、
タイの3大陶磁器「ベンジャロン焼」「セラドン焼」「ブルー&ホワイト」の中のひとつ。
タイに16世紀末から伝わる伝統工芸品で、
当初はタイ王室専用につくられていたそうです。
「ベンジャロン」は、古代サンスクリット語で、「5色、多色」を意味し、
とても繊細で豪華絢爛な印象の強い磁器です。
工房についたら、まずは職人さんたちの作業場へ!!
ここ、ギリシアの帰りの飛行機でベンジャロン焼特集のVTRを見てからずっとずっと来てみたかったのです!
学校の教室1つ分くらいの広さに、職人さんたちが40人くらい。
目の前の作品と向き合っています。
職人さんの大多数は色を付ける作業中。
細ーい線と線の間に、
5色、いろんな色を丁寧に丁寧にのせていきます。
レリーフ状に盛り上がるように厚く、
絵具で色付けされているのが、中国や日本の五彩と異なる点だとか。
お皿に、ポットに、カップに…いろんな形のボーンチャイナに色を加えます。
ポットとかの形は曲線があるから難しそう~!とよーく見てみると、もっとすごいことに気づく!
模様、細かいっっ!!
もちろん、この模様も、すべて手書き。
熟練の技が求められます。
くるくる~っと台を滑るように回して
真っ白な磁器に、すーーーーーーっと描かれた1本の線。
1ミリの狂いもなく、ピッタリと線と線がつながりました。お見事っ!!
同じ文様の繰り返しの柄なので、
ずれないように鉛筆で線を下書きしてあったりもしましたが、
この人は、まったくのフリーハンド。
何の迷いもなく、白いお皿に、描いていきます。
筆先から生み出される芸術。
近くで見せていただいていて、息をするのもはばかられるくらいでした。
これが観たかったの。うれしかったなぁ。
色が入る前のお皿。これだけでも十分素敵。
手間ひまかかっているベンジャロン焼。
一つの作品の絵が出来るまで3日以上かかるそうです。
あと、実際に工房に行ってビックリしたのが、
職人さんたちが歌っていたこと!(笑)
息をのむような、集中力を要する作業だけれど
彼らのお伴は、ラジオ。
もっと、ピリピリした雰囲気というか、
シーンとしたところで、真剣にもくもくと作業しているのかな?と想像していたので、
とっても楽しそうに、絵を描いている様子が印象的でした。
職人さんたちの作業風景を見せていただいたら、ショールームへ。
ショールームには、いろんなベンジャロン焼。
オーダーすることもできるのですが、
人気なため出来上がりまで約4~6カ月かかります。
せっかくだから…タイ記念にと思ったけど、
形も、柄も、色も多種多様!!悩みます~!
形が決まっても今度は色で悩む。
同じ柄でも、ベースの色、ラインの色はゴールドかプラチナかとか選択肢は多彩。
ちなみに、
初期のベンジャロンは、金彩のない色絵磁器(赤絵磁器)でしたが、
今から200年ほど前のラマ2世の時代に、金の縁取りを施したスタイルが確立したそうです。
裏に、マーク(いくつかの中から選べる)や
名前(タイ文字かアルファベットか選べます)を入れることが出来ます。
最後の方は、
芸術ものの好きな母のためにベンジャロン焼き制作風景を見せに来たのか
わたしのためにきたのか
わけがわからなくなりましたが(汗)
行ってみたかった場所、母と一緒にこれてよかったです^^
by taeco0323
| 2010-11-04 15:52
| *バンコクライフ 観光*