2010年 02月 03日
タ・プロムの大木
タ・プロムの木へ。
栄華を誇ったアンコール王朝が滅びたあと、
再びその姿を現すまで
数百年眠り続けた幻の国を守っていたのは、この木々だった。
“そのまま”の形が残されています。
ガジュマルの大木が石の上に生えてたり、地中からレンガや石を突き破って生えていたり。
もはや“木”には見えない。。。
腐った木の上にまた違う木が生えて、遺跡を覆い、力強くからみつく姿は壮観。
この木がなかったら、遺跡は崩れてしまうかも。
幹に手を触れると、ガジュマルの鼓動が伝わってきそうな気がする。
森の中に入ると、木漏れ日の中で、鳥たちの高く澄んだ声がこだまする。
照り返しの強い寺院の遺跡とはまた違った、ひんやりとした空間。
砂ぼこりの多い遺跡群だけど、そこだけ空気が澄み渡っているような、落ち着くひととき。
木っていいな、風ってありがたいなと素直に思いました。
王朝が滅びた後も密林の中で眠り続け、
再び人々の前に現れた壮大な遺跡群。
彼らと共存してきた樹木の生命。
いまなお漲る雄々しいパワー。
まさに生きた遺跡。
澄んだ空気に包まれて
見上げて、触れて、寄り添って
エネルギーをいっぱい吸い込んできました。
by taeco0323
| 2010-02-03 01:58
| *travel ★カンボジア*